最先端 米国式歯内療法の潮流@秋葉原
先日の日曜日は、歯内療法のセミナーを受講してきました。
今回の目玉は、アメリカからマーチン・トロープ先生を招いての講演でした。
アメリカだけでなく、世界的にも非常にご高名な先生なのです。
トロープ先生の著名な論文は数知れず
中央2列目に着席。
目の前にトロープ先生が(笑)
タイトルにもある「Vital Pulp Therapy」
ですが、日本語で言うと
「歯髄温存療法」
と言います。
歯髄温存療法とは、歯髄を除去する事なく、痛みもなく、歯を機能させるための治療方法です。
従来は、抜髄と言って歯の歯髄(神経)を取ってしまっていた症例でも、高い確率でなおかつ長期的に歯髄を温存することができるようになってきました。
従来の直接覆髄と呼ばれる手法や、水酸化カルシウムと言った薬剤ではなく、もっと成功率の高い手技、薬剤が出てきています。
歯の神経を取ると様々なトラブルが起こる可能性があります。
一番多いのは、「根尖性歯周炎」と言い、除去した歯髄の根管に細菌が侵入し、根の先に膿が貯まる状態です。
このスライドの一番右です。
この膿は時間の経過とともに徐々に増大していき、いずれ腫れや疼痛を言った症状をきたします。
現状の日本での歯内療法では、50%が根尖性歯周炎になると言われています。
理由は、シンプル
日本の歯内療法のレベルが低いというより、日本の歯科医療における歯内療法の点数が低すぎるからです。
世界的に見て、先進国ではダントツ最下位
後進国ですら日本より高いんですから、そりゃ治療内容も先進国に遠く及ばない。
残念ながらこういった先進の治療は、保険ではカバーしきれないんです。
長く自分の歯を残すためにできる手段はあります。
ご興味ある方は、お尋ねください。