口腔がん
最近、ニュースで口腔がんについて取り上げられる事が多く、心配で受診される方がおられます。
「治らない口内炎」
期間としては、通常2週間程で治りますが、1ヶ月経過しても治らない場合は、検査を行うことがあります。
悪性がどうかの判断材料は、発症からの期間、表面性状、硬結(硬さ)、易出血性(触れると血が出る)、発症部位などで判断します。
でもこれは、あくまで視診、触診だけでの判断であり、確定診断にはなりません。
基本的に確定診断は、切除生検です。
組織を一部切り取って、病理組織検査することで、確定診断がでます。
ただ、よく病変を見て、さっきの腫瘍は悪い顔してた
なんて言ってましたが、割と見た目でも判断できます。
当然、これが癌か?と思うようなものもありましたが
よくあったのが、舌の付け根あたりに隆起(有郭乳頭)があるのですが、それをある日発見して
これ癌じゃないの?
と来られる方がいました。
癌は左右対称にできることはないので、もしこれ癌?て思ったら反対にも同じようなものがないか見てみましょう。
有郭乳頭、耳下腺乳頭(頬粘膜にある突起)がよく腫瘍と勘違いされる事が多いです。
治らない口内炎にレーザーを照射し続けたという話
癌に餌を与え続けたようなもんです
ありえない