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滋賀県歯科医師会湖東支部学術講演会 at近江八幡

先日の木曜日、近江八幡で開催されました、滋賀県歯科医師会湖東支部学術講演会に参加してきました。

僕は、学術部担当なので運営業務もありつつ、講演も拝聴させて頂きました。

「最新の接着テクニック、材料」をテーマに大学教授にご講演頂きました。

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接着は、最近のトピックスでもあり、非常に楽しみにしておりました。

歯科治療において接着という操作は、ほぼ毎日というか、ほとんどの治療で行います。

虫歯削って詰めるのも、接着

歯に詰め物、被せ物をつけるのも接着

入れ歯を修理するのも接着

おそらく、歯科治療において接着を必要としないのは、抜歯ぐらいでしょうか?

と言うぐらい接着というのは、歯科治療においては重要な分野です。

なおかつ口腔内という環境で接着操作を行うのは、非常に難しい

普段疑問に思っていたことをたくさん質問でき、悩みを解決できました。

当たり前ですが、すべての質問に明確な返答を頂け、今後の臨床に大変役立たせることができそうです。

本当に接着も奥が深い

 

 

接着を勉強すると、新たな治療選択肢が・・・

10月に参加した「日本歯科国際大会」で聞いた講演の本です。

ドイツの先生なので、日本語版がなく英語版で勉強してます。

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・シングルリテンションブリッジ

従来、歯を失った場合の選択肢として、「ブリッジ」、「義歯」、「インプラント」でした。

それぞれに欠点があるわけですが、このシングルリテンションブリッジは、失った歯の隣の歯を最小限だけ切削し、接着させることで、歯を機能させる事が可能です。

言葉では伝わりにくいですね(笑)

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こんな感じです。

要は、裏から貼り付けるんです。

前歯のみならず、奥歯にも適用されている症例も載っていました。

これは、ジルコニアの材質としての強度と接着技術の進歩のおかげでできるようになった、まさに歯科医療の進歩だろうと思います。

 

なんとタイムリーで、適応できるかもしれない症例が2名いらっしゃいました。

うち一人は、後輩(笑)

まだ日本でもさほどされている先生もいませんし、滋賀県にはたぶんいないでしょうね

ちなみに東京の著名な先生も、このシングルリテンションブリッジを適用していると仰っていましたので、この治療の信頼性は低くないと思いますし、この著者のデータでは、インプラントより治療成績が良いと

侵襲もミニマムで、成績が良いなら歯の1本欠損の第一選択になりうるのではないでしょうか

全ての症例で、適応となるわけではないのですが、必要な方には勧めても良いのかなと

あまりにタイムリーなので、この治療法はもしかして僕の運命かと思いました(笑)