第15回日本顕微鏡歯科学会学術大会・総会@大阪 Day1
4/20㈮〜22㈰は、大阪大学吹田キャンパスで開催されました、「日本顕微鏡歯科学会学術大会・総会」に参加してきました。
それに伴い、金曜、土曜日の2日休診となり、ご迷惑をおかけしました。
4/20㈮は、ハンズオンセミナーでした。
ハンズオンとは?
学会とは話を聞くだけの会と思われがちですが、近年、実際に講師の先生から手技について、指導していただき、模型などを用いて練習するというものです。
このハンズオンは、人数が10人と限定されており、申込みの早い順から参加できます。
参加申し込み開始時間、すぐに申し込みをしたので、午前、午前の両セミナーに参加できました。
4/20㈮AM
「マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を用いた歯根端切除術」
歯根端切除術とは、根尖性歯周炎と言って、重度の虫歯などで根の中に細菌感染を起こすと、根の先に膿瘍が形成されます。その膿瘍(要は細菌の繁殖)を治療するために根の中を消毒するのですが、根の中からでは治すことができないような難治性の症例においては、外科的な治療が必要になります。
この外科的な治療は、2択
・抜歯
・歯根端切除術
抜くのか、残すのかという選択肢です。
抜歯なら簡単ですが、この歯根端切除術は。やや難易度の上がる外科手術になります。
そして、この歯根端切除術は、マイクロスコープを用いることで、優位に成功率が上がります。
従来法の肉眼での手術は、50〜60%の成功率でしたが、マイクロスコープを併用した手術では、90%を越える成功率になります。
50〜60%:治るか治らないか五分五分 ?
90%:ほぼ治る
このパーセンテージの差は、こんな感覚でしょうか?
4/20㈮PM
「マイクロスコープにおけるミラーテクニック」
口の中は、直視できない部位が多数存在します。
見えない部位をどうやって治療するのかと言うと、歯科用ミラーを用いて間接的に見ながら治療を行います。
慣れればどうという事はないのですが、マイクロスコープを用いた治療では、より精密な治療を行うため、このテクニックのレベルアップが必要です。
より効率的に患部を見ながら治療を行えるミラーテクニックについて、専門の先生複数人による手厚い指導を受けさせて頂けました。
また、マイクロスコープにおける正しい椅子の高さなど細かいですが、実はすごく重要な事も指導いただけました。
3日間分を書こうかと思いましたが、流石に疲れたので1日目だけで今日は終わっておきます。
続編は後日。
天気が良かったので、お昼に外のベンチでコーヒー飲んでました。
3日間とも学会日和の快晴でしたね(笑)