歯科用手術顕微鏡
先日、歯科用手術顕微鏡が到着しました。
カールツァイス社製の「EXTARO300」
この手術顕微鏡ですが、近年、医科領域の手術で使用されるようになりましたが、歯科用に特化した顕微鏡になります。
どのような機材か、ご存知無い方が、多いかと思いますが、簡単に言うと顕微鏡ですので、見ている部分を拡大し、そして同方向からライトを照射する事により、細かな作業をする事が可能となります。
そして、どういう治療をし、歯がどういう状況なのかを画像で提示する事も可能です。
左が約5倍、右が約25倍の拡大です。(これは、模型写真です。)
わかるでしょうか？
25倍まで上げると歯の根の中が良く見えます。
歯内療法は、この歯の根の中を綺麗にし、消毒することで歯を残す治療です。
もしこの根の中に感染源となる異物を取り残すと、そこから細菌が増殖し、再治療もしくは抜歯につながるのです。
また、近年では、この顕微鏡を歯内療法だけでなく、歯を削って詰める、外科的な治療の際にも使用する事でより精密な治療を行えるようになりました。
肉眼では0.2mm程までしか判断できないのですが、ミクロ単位での作業が可能となり、より審美的な要件が必要となるような治療でも、非常に有効な機材です。
この顕微鏡、買えばすぐ使える代物ではありません。
以前に実習を受けましたが、再度使用前にチェックです。
さっそく、治療に困っていた症例があるので出番が来そうです。