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出張手術at奈良、MIセミナー、歯内療法専門医セミナー

先日、大学の友人から手術依頼があり、出張手術に行ってきました。

奈良で開業しているのですが、インプラント治療に際して、骨が不足しているため、その骨増生を依頼されました。

上顎骨の骨量を増やす手術ですが、一般的に「サイナスフロアエレベーション」、「サイナスリフト」と呼ばれます。

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イメージ図です。

このように、骨を増やし、インプラントを埋入する骨量を増やします。

外科をそこそこやってると、難易度の高い手術でもないのですが、外科経験のない先生には、未知の領域。

本読んでもできないし、実習ができる領域ではないので、口腔外科としてのスキルが発揮される分野です。

彼の奥様も大学の同級生で、当日は、手術の介助に来てました。

手術がある程度終わり、こっそり僕らの写真を撮ったものをくれました(笑)

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10年前に席を隣にして、一緒に勉強していた友人と仕事をするのも感慨深いです。

 

 

そして、日曜日は、大阪で2件セミナーを受講してきました。

午前(10〜13時)は、MI(Minimal intervention)のセミナー

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まずは、新商品の紹介から。

当院でも使用している、材料ですが、改めてこの材料についての勉強です。

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歯の治療の修復サイクルと言いまして

虫歯→治療→再虫歯→再治療→・・繰り返し→抜歯

という一連の流れをマテリアル(材料)サイドからのケアで食い止めるという考えです。

治療後のケアとしては

セルフケア:ご自身によるケア

オフィスケア:歯科医院での定期的なケア

マテリアルケア:材料による虫歯発生の抑制

マテリアル自体が、虫歯を抑制し、従来の物よりも、虫歯が発生しにくい環境を作るんです。

 

本題です。

MI(Minimal intervention)とは?

歯の治療において、歯質や歯髄への犠牲を最小限に抑え、本当に悪くなったところだけを削除して修復する治療法です。

昨今では、耳にすることもあるかもしれませんが、出来るだけ歯を削らず、出来るだけ神経を取らず、生まれもった歯を出来るだけ残して、歯の寿命を長くすることを目的とした考えです。

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拡大鏡8倍を使用するようになり、う蝕の削除は、最小限に留めることも可能になり、専門の先生がどのようにMI治療を行っているのか学べ、非常に有意義なセミナーでした。

午後のセミナーが本命でしたが、こちらの方が収穫大です!!

また、この講師の先生は、東京で開業されている著名な先生なのですが、話もとても面白い。

僕は、けっこうツボで、笑っていたのですが、周りの反応は、薄かったような(笑)

そのせいか、僕が帰る時に講師の先生が話かけてきてくれました。

いや、一番一生懸命メモしていたからか?

トイレで一緒だったからか?

 

午後(13〜16時)からは、毎度の歯内療法のセミナーです。

「日本歯内療法学会 専門医セミナー」

午前のセミナーから会場が近く、歩いて来ました。

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専門医の先生が受講するセミナーなのですが、専門医でなくても受講可能

専門医のレベルを知る上で、勉強になります。

今回は、「根管充填」についての内容でした。

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根管充填とは、歯内治療の最後に根管内を封鎖するステップです。

歯内治療における最も重要なステップは、細菌の除去ですが、細菌を完全に除去するのは困難

細菌は、わずかながらにも残存してしまいます。

そのままで治療が終えてしまうと細菌が増殖し、病巣を作ってしまいます。

細菌の増殖する死腔(スペース)の存在しない環境をつくり、長期的に安定した予後を獲得するために、最終的に根管内を封鎖してしまうのです。

この根管充填の方法、材料ごとの長所、短所を勉強してきました。

セミナーの時間が少しかぶっており、お昼がなかったので、近くの通し営業のラーメン屋で昼?ごはん食べて帰りました。

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