当院でのインプラント治療
当院でのインプラント治療になります。
手術に際し、まず静脈路(いわゆる点滴)の確保を行い、そこから抗菌薬を投与します。
血中に抗菌薬が投与されていない状態で手術をすると、術後感染のリスクが上がります。
内服薬では、血中濃度がいつ、どの程度まで上がるのか個人差もあり、不確実ですので、点滴で投与するのが確実です。
全ての手術に言えることですが、特に感染をシビアに考える手術では必須のステップとなります。
インプラント手術では、感染してしまうとインプラント周囲炎に陥り、インプラントの除去が必要となることもあります。
そして、術後の疼痛管理も点滴にて鎮痛薬を投与いたします。
内服薬よりも効果が高く、最も痛みの強い手術直後の疼痛を抑えます。
帰宅後の内服する鎮痛薬にも、様々なタイプの薬剤を準備しております。
一般的には、ロキソニン、ボルタレンと言った鎮痛薬を処方されることがほとんどですが、当院では、より強力な薬剤や長時間持続する薬剤も症例(主に手術侵襲の大きさ)に合わせて処方いたします。
インプラント体は、ストローマン社(スイス製)の最新の物を採用しております。
現在、世界でトップシェアを誇るメーカーであり、研究データでも長期的な成績が最も良いことから採用いたしました。
今までは、他社メーカーの製品を使っておりましたが、開業に際し、新たに検討した結果、こちらの製品を扱うことにいたしました。
インプラントを選ぶに当たり、重要なポイントは3つ
1・予後の成績が良い(要は成功率)
(大手インプラントメーカー3社と他社の治療成績のデータ)
大手インプラントメーカーは他社と比較し、良好な成績ですが、ストローマン社はその中でも短期間、長期間において最も高い成功率でした。
2・シェアが多い
現在多くのインプラントメーカーが存在しますが、会社が倒産すると道具などの供給がなくなり、将来トラブルがあっても治せないという事態になります。なので、マイナーなメーカーは将来的な不安がある。実際そういった事で困っておられる患者さんもおられました。
3・純チタン製
チタンは非常に生体親和性(体に害がない)が高いのですが、不純物が混じったチンタンはインプラント周囲炎などの原因になります。
そして、待機期間と言って、手術してから補綴物(歯となる物)が入るまでの期間を大幅に短縮することに成功したストーロマンに決めました。
人体に埋め込む物ですので、より安全に確実な治療を行えるよう根拠に基づいた上で採用いたしました。