がん医科歯科連携
先日の木曜日は、滋賀県歯科医師会主催の講習会に行ってきました。
テーマは
『がん治療に対する医科と歯科との連携』についてです。
近年は、がんのみならず、原因となる疾患の治療に先行して歯科治療を行う場合があります。
今回は、がんですが
心疾患、骨髄移植、骨疾患、腎疾患など
歯科治療が事前に必要になる事が多いです。
治療と言っても、ほとんどが抜歯になります。
虫歯の治療などではなく、感染源の除去が目的です。
感染源とは?
歯は細菌の温床となっている事が多くあります。
病名で言うと
・根尖性歯周炎
・歯周炎
・智歯周囲炎(親知らず)
の3つが主です。
歯の根の先、歯周ポケット、智歯に細菌が繁殖しているような状態です。
原疾患の前に歯の治療??
と思われるかもしれませんが、
実際、大学でもそういう方の治療を多く行っておりました。
治療?
そうです
状態の悪い歯を抜くんです。
普段から歯科医院に行っていれば、抜かずに済んだのにと思うような方がたくさん来られていました。
高齢化社会の現在
多くの人が生涯何かしらの疾患を患います。
もし疾患になった際に、歯の状態が悪いために原疾患の治療が開始できないという事も大いにありえます。
このような自分の経験からも、定期的に歯科医院を受診する事をお勧めします。
明らかに口の中の状態が悪い方は、早めに受診していただければと思います。