CTの有用性
先日、友人が歯が痛いと来院
いわゆる深い虫歯があり、虫歯を除去し根の治療も行いました。
問題なく、きちんと治療したのですが、疼痛は改善せず
一旦改善傾向だったので、根の治療を終了しましたが、再度激痛があると
原因がわからず、CTを撮影したところ、歯性上顎道炎でした。
これは、既存の2Dのレントゲンでは診断困難
外科治療以外で初めてCTの有用性を実感しました。
再度、根の治療と上顎道炎に有効な抗菌薬を投与開始しました。
大学ではCTを撮るのは、普通でしたが、どうも開業するとCT撮影するのは気がひけます。
正直、歯科用CTの被曝量はかなり少ない(医科用CTの1/10程度)のですが、世間のイメージで歯科でCTまで撮るの？
と思われることもあるようで、撮影には少し躊躇します。
しかし、やはり適切な診断には必要な事もありますので、撮影が必要と判断した際にはどうかご了承ください。
この症例は、一昔前なら抜歯されていたかもしれません。
画像所見に関して、掲載はもちろん了承済みです。