歯内治療について
当院では歯内治療の際には、ラバーダムを用いて治療を行っております。
(写真掲載に関し了承済み)
歯内治療の際には、口腔内細菌から治療する歯を隔離する必要があります。
歯内治療は口腔内細菌をいかに排除するかという事が非常に重要です。
そのために必須の行程でありますが、実際にはなかなか手間もかかり行えないのですが、先月の歯内治療学会の際に、歯内治療専門医の先生では必須の手技であり、この行程をなくして最善の歯内治療を行うことは不可能です。
僕は、歯内治療を専門とする歯科医師ではありませんが、専門の先生は必須で行う行程であればやるしかないないと思い当院でも行うことにしました。
技術で専門医レベルは難しいですが、これであれば大学の実習でも行っておりましたので、すぐに採用できます。
そして、消毒の行程においても専門医の先生からメニューを教えて頂き、しっかり行っております。
これってかなりの手間です(笑)
正直これをやっている事に自分自身が満足しております。
自己満足?
しかし、自分で満足できる治療を提供する事こそ医療人としての喜びだと思います。
歯科医師にも患者さんにも、メリットの多い行程ですので、今後もラバーダムを続けて行きたいと思います。
(同患者の根管充填後のレントゲン画像)
ラバーダム
・メリット
口腔内細菌から治療している歯への感染を防ぐ(患者サイド)
薬液で口腔粘膜を損傷しない(患者サイド)
器具が落ちて飲み込まない( 患者サイド)
舌や粘膜の排除に気を取られない(歯科医師サイド)
・デメリット
費用・手間がかかる(歯科医師サイド)
患者さんにとっては、メリットしかないという事です。
学会での統計では、80%近くの患者がラバーダムを行っての上での治療を希望しているというのも見かけました。
ちなみにこんなデータもありました。
根管治療の成功率
ラバーダムを使用した場合: 約90%(初回治療時)
ラバーダムを使用しない場合: 約50%以下(初回治療時)