2018中部歯内療法学会スプリングセミナー
先週の日曜日は、名古屋でセミナーでした。
少し早めに到着して、駅ホームの「住よし」できしめん食べて栄養補給です。
会場は、いつも通りのウィンクあいちで開催。
名古屋駅から徒歩5分程なので、非常にアクセスが良いです。
本日も快晴のセミナー日和。
今回の演題は
講演1:皮膚疾患と歯科疾患の関係
講演2:口腔機能低下と口腔指導
講演3:MTA
についての講演でした。
講演3のMTAは、著名な先生の講演でしたが、昨年の「関東歯内療法学会」での講演とかぶっていたので、復習になりました(笑)
地方には情報が回ってくるのが、遅いなと実感(汗)
講演1では、歯科における金属アレルギーと歯性感染症と皮膚疾患についてのお話でした。
歯科では、修復治療で金属を使うことが頻繁にあり、金属アレルギーの患者さんには、メタルフリーで治療を行わないといけない事もあります。
しかし、実際に口腔内の金属が皮膚疾患を引き起こしているがどうかは、検査をしないとわかりません。
患者さんが、金属アレルギーなんですと言う言葉だけで、「ではセラミックで直しましょう」では、意味がありません。
実際、どの金属にアレルギーがあるか検査をした上で治療をしないといけないんです。
意味もなく、高い治療費を払うことになりかねませんのでね。
また、病巣感染と呼ばれる、身体に存在する慢性炎症(細菌が繁殖している)部位があると皮膚に症状をきたす事があります。歯科疾患では、「歯周炎」、「根尖性歯周炎」と呼ばれる疾患が病巣感染に当たります。
他には、扁桃腺が病巣感染になることが多く、扁桃腺80%、歯に関連するものが20%あります。
ですので、扁桃腺に対する治療をすると概ね治癒します。しかし、それで治らない場合は歯科治療を行うことも検討されます。
しかし、扁桃腺の処置となると全身麻酔下での切除になり、全ての人がそれをできるかと言うとそうでもない。
となるとまず、歯科治療から開始する事になります。
20%なので、歯科治療でも治ることもあります。
興味深かったのが、皮膚科を受診する疾患20位の中に、歯科治療で治るかもしれない疾患が3つもあった事です。
これからは、皮膚科歯科連携という事も重要になってくるのかもしれません。
講演2は、歯科衛生士さんの講演でしたが、この内容で興味深かったものが
・平均不健康寿命(寝たきり、介護状態の期間)
男性:9.13年
女性:12.68年
僕が昔に調べた時は6〜7年だったので、確実に伸びています。
・65歳を越えると一気に疾患に罹患する確率が上昇する。
ですので、65歳までに歯科を受診して治療を終えること。そして、その後に再治療にならないようきちんと治療する事。
・女性の寝たきり原因の2位は骨折
歯科医院でも筋力トレーニングを指導しているとのこと。他にも栄養指導までしていると。
これからの歯科医院は、そういった事も指導していけるようにしないといけないですね。
この分野の資格を持った人を探すか、育てるか。
クリニックのビジョンが膨らみます(笑)
・おまけ
本日のお土産
「ピエール・マルコリーニ」
チョコレート専門店です。
名古屋駅前のミッドランドスクエアーの地下1階にあります。
店舗は、関東以外には、名古屋しかないようです。
前日のリサーチですが(笑)
お昼は、朝のきしめんのせいでお腹が空かず、このお店のカフェでアイス食べました。
甘さ控えめなのは、良いのですが、チョコの香りも控えめのような?
コーヒーも薄いかな(汗)
とりあえず、良いお土産が買えて良かったです。