第62回日本口腔外科学会総会・学術大会 at京都
昨日の日曜日は、台風接近の中、京都国際会館で開催されました、日本口腔外科学会総会・学術大会に参加してきました。
土曜日から開催でしたが、今回は日曜のみ参加です。
朝一番の8時過ぎに到着すると、やはり知り合いが多数います。
この学会に来ると1年に1回会える人がたくさんいます。
大学に残っている先生から開業している先生と様々。
彼らとの情報交換もとても重要な情報元です。
(朝イチなので、人はまだ全然いない)
本日の講演でチェックしたものが
・形成外科医による審美的な創傷処置について
我々歯科医師は、基本的には、口の中の治療になりますので、縫合による傷跡をそこまで気にする事は、ありません。しかし、時には、外傷などで口の外の傷を縫合する事もあります。
なかなか、開業医ではないのですが、もし縫合となった際に、傷跡がきれいにならかったらと思うと嫌なので、いつかの症例に備えて、審美的な創傷処置について学べました。
・骨増生用人工骨の現況と最新の人工骨の開発について
近年、普及しております、インプラント治療ですが、インプラント治療に先立って、顎の骨不足を解消するために骨増生と言って、骨のボリュームを増やすための手術が必要になることがあります。
特に高齢者の方や女性の方では、顎の骨が痩せている症例は、良く見受けられます。
自分の骨を別の部位から採取して、移植するという方法が、一番良好な骨増生なのですが、手術する部位が複数ヶ所にわたってしまい、侵襲が大きくなってしまうという欠点がありました。
そのため、自分の骨に変わる様々な人工骨という材料が登場しました。
今回の講演では、既存の人工骨と比較し、さらに人間の骨に近い人工の骨の開発について聞かせていただきました。
まだ研究段階であり、実用まではもう少し時間がかかるようですが、もうそう遠くはないようです。
また現時点での最良の骨増生について、演者5名による自身の経験をふまえた内容を教えて頂くことができました。
来月に骨増生手術の予定がありますので、新たな知識もプラスされて手術が行えそうです。
余談:
講演されていた形成外科の先生が、講演最後にこんな言葉を引用していました。
「好きだから没頭するのではなく、没頭したから好きになる」
某IT社長の言葉です。
仕事もプライベートも没頭できる物がない方は、是非まず何かを始めてください。
それが難しいと言われるとそうですが・・・