西日本歯内療法学会研修会 @大阪
先日の日曜日は、大阪歯科大学で開催されました「西日本歯内療法学会研修会」に参加してきました。
ここに来るのは、口腔外科学会認定医の試験を受けに来た5年前以来でしょうか
あの日の緊張感を思いだします(笑)
本日のテーマは
「除去」
なんのこっちゃ?と思いますよね。
治療の中でも少しマニアックというかマイナーなパートになります。
何を除去するのか
・クラウン(被せ物の金属) 難易度:普通
・根充材(歯の根の中に詰める材料) 難易度:やや難
・破折器具(根の中に残った器具) 難易度:難
除去できないと再治療ができないんです。
でも除去って大変
できないと再治療ができない
それって?
抜歯です
(先生によっては、歯根端切除術、意図的再植術という選択肢もあり)
少し歯科治療のグレーゾーンな話になりますが、日本の歯科治療は、世界的に見て劇的に安い
だから、難易度の高い治療をしてもお金にならないなら抜歯して、インプラントにした方が医院の利益になってしまう
安いから頑張らないのも、おかしな話しですが、それも日本の歯科医療の現実ではあります。
歯科医師の倫理観、技量でもありますが・・・
クラウンは、効率の良い除去方法、道具について
根充剤、実は、除去しきれていない事が多い
肉眼で除去を行った場合、25%程残存しているんです。
残存しているとせっかく行った再治療も失敗となってしまいます。
そして、一番除去が困難な、破折器具
これは、非常に面白かったです。
特に先生の喋り(笑)
でもこの先生、世界中で破折器具除去についての講演や実習を行う凄い先生なんです。
破折ファイルの長さ、根管形態からエビデンスを元にどういう治療選択肢を選ぶのか
破折器具へのアプローチ方法、治療時間の限度、超音波器具の使用法、治療後の破折リスク回避方法などなど
また色々と道具が欲しくなりました。
歯内療法は、本当に器具が多いです。